あ~、あ~、五輪野球 今日はもの申す!

日本4-8米国

ま、今更ショックでもないし、落胆もない。当然ながら。

今日もドラの試合がないから(土曜日なのに!)、結局五輪野球の話になってしまうワケですが。
う~ん、この際最後に思うところを全部書いておこうかな、と思います。


そもそもが、このプロ選手による急造集団が五輪の場で戦っていること自体に、強烈な違和感を覚えた。
柔道や水泳や陸上や、同じチーム競技でもソフトボールやホッケーと一緒の舞台で戦っちゃイカンのじゃないかと。

前にも書いたけど、開会式。そこで入場行進する選手達。
まずは4年間賭けて勝ち取ったこの舞台に立てる感慨、実に誇らしげで充実した表情だった。
喜びの中にも、「これから一丁やりまっせー!」の臭いがプンプンしていた、喜びの中にも引き締まった表情。
で、もし日程的に叶って、そこに憲伸や森野が行進してたとしたら?
絶対に滑稽な光景だったと思う。

何故?

自身にとっての五輪というものの位置づけがあまりにも違うから。


分かりやすく言えば、ソフトボールチームと野球チームとの違い。
ソフトボールチームは、都合3大会に及ぶ打倒米国と金メダルへの悲願。
それは、戦う選手が変わっても、宇津木妙子前監督から斎藤新監督を通じて選手にその魂が脈々と流れていた。
現場全員が4年間+8年を背負っていた。

対して野球チーム。
この4年間を五輪の為にと精進した選手などいる筈もなく。

でも、それは当然のこと。
彼らの本分は、ペナントを争う所属チームを優勝させることだから。
逆に彼らは、一年一年が勝負。
五輪を目指すアマチュア選手が、そこに自らの引退を賭ける代わりに、彼らは一年毎の勝負に負ければ「職」を失う。
そのシビアさを比較することは出来ない。

だからこそ、戦う舞台は自ずと違う。
よく分からない基準で代表に選ばれ(それは言わば本職を奪われること)突如日の丸を背負わされ、「腕が千切れても投げ抜け!」と言われても。

そもそも、そこで腕など千切れたら困る。
西岡、川崎など、相当ケガを押して出てた選手もいたが、もし無茶したことで選手生命に影響及ぼしたらどうするんだ?
それが=職を失うという意識があるのか?

本人は元より、分かっとんのか監督コーチ!!!


女子マラソンの土佐礼子選手があの状態で決してレースを辞めようとしなかったのとはワケが違う。
彼女は4年間、己の全てを五輪に賭けていた。だからこそ、日の丸と代表に選ばれなかったライバルを背中に痛いくらい背負っていた。
例え足が千切れようと、それは我々部外者が言及する余地のない覚悟で五輪に臨んでいたから。
それは、無念の出場辞退した野口みずき選手も然り。
あの英断の裏にあるものを思ったら、部外者が無責任にあーだこーだと言えるものではない。それは極め抜いたアスリートの聖域。


幸か不幸か、北京をもって野球は五輪種目から外れる。
これは野球好きの自分からしても、当然の措置だと思う。

世界レベルで見たらマイナーなこの競技が五輪種目である意義は、野球途上国への普及とレベルアップ。
が、そこで野球王国のプロ同士が張り合っててどうする?

プロなんざ、いくらでもスポンサー付くんだから、WBCなり他所で思う存分張り合えばいいだけのハナシ。
アマチュアスポーツが世界の頂点競うためにあるのが、五輪という大イベントではないのか?
何が悲しくて、アマチュア競技の祭典を奪うのか?

日本にとって、アマチュア選手の出場チャンスが奪われた時点で、五輪野球の意味はなくなった。
かつて、プロ球団の引く手数多ながら、五輪に行きたいからアマチュアにこだわり続けたプレーヤーがいた。
五輪野球は、彼らの世界なのだ。
アマチュアにとって「全日本」という言葉は、時にプロにも勝る名誉。
それが奪われた。

日本がすべきだったのは、ライバル国がバリバリのプロを出して来ても、「ウチはアマでいきます。それが五輪憲章に則った戦いですから」を押し通すことだった。例えそれで出場を逃したとしても。
それを押し通していたら、野球は五輪競技として相応しいものに出来たかも知れない。


今回の日本野球チームのスローガンを聞いて驚いた。
「日本プロ野球の威信を賭けて」
「日本プロ野球の低迷を救うために」


こらーーー!!!
五輪の神聖な舞台をそんなもんに利用するんじゃねー!

そんなことは、己の興行で精進せい!
それが故の「プロ」だろうが。


サッカーやバレーボールなど、他にもプロ選手が出場している競技は、確かに他にもある。
が、それらの競技と野球は「プロ」の意味合いが大きく違う。

サッカーやバレーは、元々その目指す最高の目標が「日本代表」だった。
実業団時代から、有力プレーヤーは、日本代表に選ばれることを目標にプレーした。

その競争力、環境をより整えようとしてプロ化が計られたワケで、国際大会など存在する遥か以前に興行目的で立ち上げられたプロ野球とは、全く意味合いが違って当たり前。
それを同じ次元で括ろうとするなど、全くのナンセンスと言っていい。


バリバリのプロが五輪の舞台にのうのうと現れるようになった背景には、五輪の商業化もある。
そうそう、ロナウジーニョなんざもってのほかだ!
天国に閻魔様がいるくらいの場違い。

商品を売りたいスポンサー。視聴率を獲りたいTV局。
プロのスター選手なら、格好の広告塔になるもんね。

商業的と言えば、この五輪で自らのブランドに箔を付けようと躍起だった闘将監督。
「夢」は無残に散った。
ま、これからきっとこの敗北をブランドに生かす術を一生懸命考えるに違いない。


変則日程、変則的な戦いを強いられ、供出した選手はボロボロになって返さるペナントレース。
その見返りがメダルなし。
あまりにも浮かばれない。

そしてその先に、更なるプロ野球人気の低迷が待っているとしたら、それはあまりにも痛過ぎる結末。

何だかこの腑抜けにされたシーズン、その流れに乗って、最後は3位チームが勝ち上がる予感がしてきた。

ブログ気持玉

クリックして気持ちを伝えよう!

ログインしてクリックすれば、自分のブログへのリンクが付きます。

→ログインへ

なるほど(納得、参考になった、ヘー)
驚いた
面白い
ナイス
ガッツ(がんばれ!)
かわいい

気持玉数 : 0

この記事へのコメント

2008年08月24日 01:34
難しい話しは、よく分からんので、ひとまず置いといて・・・

『金しか要らん』つまり『絶対勝つ』ってことだよね~?
これありきなのに、なんで?あの選抜メンバーなの?

目指すスタイルが何なのか、イメージできん。


で、メンバー選出後の言葉。
『選手たちは必ず「やってくれる!」と信じています』

信じとったけど、あいつらが期待どおりに活躍せんもんで・・・
ってな逃げ道つくってたんじゃないのかな?とウラ読みしちゃうな。
2008年08月24日 09:39
本音を言うなら、プロのペナントレースに五輪など邪魔でしかなく、五輪側?にしてみりゃ「なんで星野さんみたいのが出てきたの?」ってことでしょうかね。
「たまたまこの期間に調子が悪かった」なんて、KY発言もいいとこで、世界中の笑い者にされてもしかたないのだが、今さら削除もできず。
本業が違うところへ根拠のない自信だけで出かけてはいけないと、いい勉強になりました。
ともかく、韓国チームには「おめでとう」と。

ソフトは復活して欲しいけど、野球はもう結構。と言ってみる。
あまなつ
2008年08月24日 10:12
まぁあんなふうに「プロ野球のなんたら~」とか言うんならペナントレースストップさせてやればよかったと思ふ。韓国はそうしてる。
私の場合全員アマチュアだから見ないなんてことはきっとない。野球好きなんだし。ただ選手の顔と名前はわからないし、最終戦荒木がHR打ったときの特別な喜びはないかもしれない。(あるかもしれないけど)
結局アマチュアとしてもオリンピックそのものが商業利用され、プロじゃなくても水泳の水着問題なんて見てて「おいおい」と思ったし。
んで実際の野球采配についてはすっげーしゃべりたいことあるんで今度をやかた語りに付き合ってください(爆)
のー
2008年08月24日 11:49
まずは、岩瀬、憲伸、荒木、森野お疲れ様。
私たちが待ってるから胸はって帰ってきてください。

やっぱり勝ちたい気持ちの違いだね。決勝の韓国にはほんとに
心から声援おくったもん。9回まで21歳の若手ピッチャーが
投げてて、審判へちょっと判定に物申した捕手が即退場となり
そこでバッテリーが変わったのにもかかわらず、しっかりアウトとって
日本だったら、そのままサヨナラのパターン。
韓国ほんとにおめでとう。

もう星野政権の時代は終わったね。そもそも始まってもなかったのか。


門池
2008年08月24日 23:24
いま思えば新聞で見た
『金しか要らん』の文字。。。

あれは「カネしか要らん」だったのかも?

で、満足のいく報酬いただいちゃったから
安心していつも通りの人情采配。。。ってとこですかねえ?
2008年08月25日 00:00
>ダンナ
言っとることが、あまりにも抽象的過ぎたよな。
きっと、自分の思い上がったカリスマと根性論で何とかなると思っとったんだろうな。
わちきもウラ読み派。つむじ曲がっとるかな~?

>師匠
本業が違うところへしゃしゃり出ての失敗、バブルのときに学んだ教訓と一緒ですね。
五輪野球、もし復活したとしても、日本球界のスタンスは何ら変わりないでしょうから、ノーモアですな。

>あまなつさん
アマチームで行けば、大舞台をプロに売り込む場にしようと選手も鼻息荒くプレーするに違いないでしょう。そういう使い方は大いにあり!

で、わちきと語り合いたいとはチャレンジャー(笑)
ええ、喜んで^^今度大「語っとく。」大会やりませう。
2008年08月25日 00:13
>のーさん
野球決勝は見てませんでしたが、そんな結末だったんですね。
韓国チームあっぱれでしたね。

日本チーム率いたおっさんのコメント
「強いチームが勝つのではなく、勝ったチームが強い」

って、をいをい、それ知将落合のまんまパクリだが!
しかも、今回のバヤイ、文句なしに強いチームが勝って、弱いチームが負けたの!

そもそも、監督なんて縁の下稼業。
「星野ジャパン」だの「星野政権」などという発想が大間違い。
誰よりも本人がその呼ばれ方に陶酔しとるワケだから救いようがありませんな。

>門池殿
座布団10枚!!!
そう、カネ・カネ・カネ!
「人情采配」ってのも、わちきにしてみたら過大評価。
実態は、己のエゴ丸出しの場当たり的起用。
実の使われた選手達はどう感じてたんすかね~?
もし意気に感じちゃったりしてたら、救いようがないんですけど。。。

この記事へのトラックバック